最後の5分で胸が締め付けられ、何かがえぐられるようなドキュメンタリー映画です。
ヨコハマで遊んだ、住んでいた人ならば一度や二度は観たことがある方も多いはずの
「メリーさん」または「ホワイトさん」
僕も何度か観たことがあります。
伝説も知っていました。
もと娼婦で、老婆になった今でも現役で伊勢佐木町に立っている...
ぼけた娼婦、今でも買う物好きが居る...等々。
見るからに奇っ怪なお化粧は始めて会う方にとっては「化け物」でしかないけれど、何度も伊勢佐木町や関内、横浜高島屋で遭遇している内に、単なる変わった格好をしている名物婆さんでしかありませんでした。
横浜の待ちにすっかり溶け込み、風景と一体化していた感すらあります。
いつしかメリーさんは姿を消し現在では都市伝説として残っていたのか...
この映画はメリーさんを知る元芸者、元娼婦をはじめ
面倒を見ていた心優しい商店街の人たち、援助をしていた余命幾ばくかのシャンソン歌手らが回想する映画です。
メリーさんは静止画像でしか登場しません。
この、元芸者や娼婦、元愚連隊の爺さん達がとても生き生きしていて格好良いのです。
横浜の粋、バイタリティ、昭和、戦後、生きていく、と言うことのストレートさ。
でも、最後に初めてムービーとして観ることが出来るのですが
その最後の5分がかなりショッキングな映像です。
怖いとか、おぞましいとかではなく、正反対のとても心が洗われるようなラストです。
メリーさんの人生を省みて
一人の女の業、女としての気高さを感じます。
メリーさんだけではなく戦争と混沌の中で生きてゆく事のたくましさ、想像を絶する苦労を感じます。
メリーさんは最後まで...死ぬまで一人の女でした。
是非観て欲しいDVDの筆頭です。
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